愛してました





「ちょ、あの人も同じ寮なわけ!?
きゃードキドキするっ!」



夏は、横で一人で騒いでる。
はぁ、女って本当に最初だけなんだよね、そうゆうの。

自分もですけど、なんか呆れる。


「あ、お前らも同じ寮なわけ?」



「はっはい!うちらも一緒なんです!
あ、えと、うち佐々木夏って言います!」


「あぁ、はい」


…え、

この人さっき私の自己紹介した時と
めっちゃ雰囲気ってゆーか…そういうのが違うんですけど…


「よ、よろしくお願いします!」


「よろしく」


やっぱり、そっけない感じがするけど
返事はちゃんと返すん…だ。


私の時はそんなんじゃなかったくせに?

何なの、こいつ。


「で、あんたも一緒なの?」



「え?あ、うん」


私は、そこまで仲はいいわけじゃないけど、
夏みたいに敬語を使わずに話した。


「ふーん。彩夏、だっけ。よろしくな」


…え!

「あぁっう、うん…」

今よろしくって…
彩夏って言った…!


なんか好きでもないのにすっごく飛びはねちゃいそうなくらい
嬉しい…。
なんだろ、この気持ち。


ちょっと気になっちゃったりしてるの…かなぁ…

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