おとぎの姫君


「ね、ねぇカイリ。カイリはここのお城の人なの?」



「あ?俺はちげ−よ。ここで雇われてるって感じかな」




前を見たまま話すカイリはどんどん奥に進んでいく
奥に進んでいくにつれ、ガラッと変わっていく景色に戸惑いを隠せない





「ここではさ、皆が自分のできることをそれぞれやって金を稼ぐんだ」





それって私もやるんだよね
私にできること…
何かあるかな?






「さ、この部屋だ。入るぜ?」





下を向いたまま考え込んでた私はカイリの言葉で顔を上げた
次の瞬間、私の目に飛び込んできたのは
大きな大きな真っ白な鉄の扉





「カイリ ア ローガン ただいま戻りました」




その前で改まるカイリ
カイリの声に反応したかのように重そうな鉄の扉が内側に開いた







そして、扉が開いたと同時にカイリに向かって飛び込んできた人影





「おかえり−!カイリ−☆!」





「おわっ!」






衝撃で離された手
少し残念…




「いけません、お放し下さい 姫」






カイリに抱きついたまま離れない人影は
お姫様〜?(汗)
髪をくるくるに巻いた瞳の大きな女の子



か、可愛い/////////




くりくりな目が人なつこそうなイメージを与える
そして、その瞳が私の方に向いた
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