おとぎの姫君
「あ、ねえ!そういえばカイリはここで雇われてるんだよね?カイリはどこに住んでるの?」
私の突然の質問にキョトンとした顔をするカイリ
「俺はさ」
カイリが同じようにベランダに出て
私の隣に並ぶ
カイリ側が熱い///////
「あそこに仲間たちといるんだ」
カイリが指差した方向には
移動式の大きめなテントが張ってあった
「仲間?」
「ああ、仕事仲間みたいなもんかな」
「へぇ−」
カイリの仲間…
会ってみたいな−
「そうだ!お前も一度アイツらに会っといた方がいいぜ?俺が連れてってやるよ!」
「え?いいの?!」
素直に嬉しい!
どんな人がいるんだろ?
カイリは何の仕事してるんだろ?
「じゃあ、今からでも行くか!」
カイリがまた私の手を握る
「あ/////」
「ん?」
少し赤くなった私を見てから
握った手を見る
「あ、悪い。まずかったか?」
カイリがハッとしたように
手を離した
「あ、違うの!えと…逆…嬉しい//////」
私の言葉に反応したように顔を少し赤くしたカイリ
でも
「行くぞ」
って
今度は手を握ってくれないで、先に歩いて行ってしまった