おとぎの姫君

(もう!真面目に探してよね!…っと、あった!これじゃない?!)


彩香が嬉しそうに指差した方向には
「童話」じゃなくて


……………


「メルヘン」?!(汗)


(メルヘンて……)


つい絶句してしまった私


(ほら!手、動かして!探すよ!)


片っ端から本を開き始める彩香
やる気だ…


(彩香−止めようよ…デマだよ)


全く無視の彩香
も−…(泣)
私も仕方なく、本を見回す


それにしても、ものすごい本の数…
メルヘン(?)だけでも軽く50冊は越えてるな−


この中に本当にあるの?(泣)























『あるさ』



「え?!」


いきなりの私の声に彩香が振り返る


(なに?!)


少し怒り気味の彩香


(いま、声した)


(は?!)


意味が分からない私の発言に素直に首を傾げる彩香
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