Bランチ
ちょっとご機嫌な女の子が一人。


食堂のオバサンにBランチとプリントされた食券を手渡す。

「Bランチでーす」

イセイのイイ声が鼓膜を揺らす。



Bランチ!って響きよくね?


「Bランチ最後だからサービスしといたよ」



おかずの量が少し多い。



「ありがと!おばちゃん」



方向を変えて空いてる席を探しながら前身。

「ごめんね。Bランチ終わっちゃったのよ」


敗者にかけられた言葉を背中に、さっきまでの不機嫌がどこかに消えている事にに気付いた。
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