やい、そこの美少年。



「あんた何なんですか?ただの担当サンでしょ。」



「今はな。…あいつの昔の彼氏、つまり元彼?」



こいつっ!!!
うざいうざいうざい!!
別にわざわざ言うことでもないでしょうが!
ニヤリと笑った顔がさらに私の不快感を煽った。



「ま、そういうわけだ。じゃーな?」



ニ度とくるな!…無理だけど。


しーんと静まり返った玄関。
もうすぐ夏だと言うのにここを包む空気は冷たかった――



「本当なの?」



先に口を開いたのは由輝で、いつも通りの口調なのになんか…怖い。





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