やい、そこの美少年。
原稿が思うように進まず、気晴らしに出たいつもの散歩道。
空を見上げ、星が綺麗だなあーとか呑気に考えながら歩いていたら
「ぎゃっ」
と転んだ。
咄嗟に両腕を庇った私の作家魂を褒めてもらいたい。
…まあそのおかげでお腹から顔にかけては擦り傷だらけだけどね。
そんなことはどうでもよくて。
すぐさま自分が何に足を取られたを確認。
…ちょっと待て。
信じられないようなものが転がっている…ように見えた。
人…?
私の足下に転がっている人間は…服装からして男。