やい、そこの美少年。



「私ね、原稿やっと終わったの。」


「いきなり何?」


「時間が出来ました。」


「だから何なの?」



脈絡もない、会話にすらならない私をひと睨み。
さっきまでの表情はどこかへ行ってしまったみたい。



「散歩に行こう!」



言うと同時に私は由輝を引っ張って靴を履く。



「俺っ…行くって言ってない!」


「行ーくーの!」



これじゃあどっちが年上かわからない。











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