やい、そこの美少年。



「由輝が今一番欲しいものってなに?」



「…欲しい…もの…、…欲しいものなんてないよ。」



そう言った由輝の様子は先程とはうって変わって大人しくなった。
それになんとなくぼんやりしているようにも見える。


私別に変な事言ってないよね?


「…何でもいいのよ?子どもは遠慮しないの!」




「だから俺は子どもじゃないって言ってるでしょ!!」



元の由輝だ。
うん、こっちの方が由輝らしくていい。



「でもどう見ても私よりは年下でしょ?こんなピッチピチの肌して。」



またほっぺたをつまむ。
さっきより幾分か力は抜いて軽く。
痛くさえしなければ意外にも由輝は触られることに抵抗はないみたい。








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