アナタハシニマシタ
大笑いしている正面に立っていた少年に向けてまずは一発。鳩尾に拳をめり込ませ前に押し出す。吹き飛ばされたように少年は後ろに飛んで自動ドアにぶつかって倒れる。
次は真後ろに立っている少年。顔面に新月を描くように蹴りを入れる。下あごから蹴り上げられ弧を描いて地面に落ちる。
最後の一人は逃げようとしたが、修は逃がさない。逃げる少年の前に立って飛び膝蹴り。鎖骨の部分に当てて後ろに吹き飛んだ。
わずか一分足らずの間に三人の少年を倒した。少年たちの仲間の少女も一人離れた所にいた少女も修のことを人ではないような目で見ている。
修は少女たちを睨むと、少年たちを置いてけぼりにして少女たちは一目散に逃げて行った。
――後は、警察に任せるか。
修は離れたところで震えていた少女に近寄る。初めは恐れて逃げようとしたが、
「君がこのコンビニのオーナーの娘さんだろ?オーナーはいるかな?」
少女は頷いて店内に入っていった。そして程なくして五十歳くらいの気の弱そうな男性が出てきた。
「あなたは?」
「朱谷優次の者で、名前は・・・遠野勇です」
「あの探偵の方の・・・。この度はありがとうございます」
オーナーは深くお辞儀をした。
「一応少年たちの方はここで伸びてますので、警察を呼んで貰ってください」
「ありがとうございます。私だけでなく、まさかこの子まで巻き込まれるとは・・・。でもこれでこの子も大丈夫ですね」
本当に人の良さそうな、悪く言えば人を疑えない性格のようだ。
なぜ、世の中はこういう人が犠牲になっていくのだろうか。のうのうと生きるのは悪い奴と、それに従うやつばかりだ。
それが修には許せなかった。
次は真後ろに立っている少年。顔面に新月を描くように蹴りを入れる。下あごから蹴り上げられ弧を描いて地面に落ちる。
最後の一人は逃げようとしたが、修は逃がさない。逃げる少年の前に立って飛び膝蹴り。鎖骨の部分に当てて後ろに吹き飛んだ。
わずか一分足らずの間に三人の少年を倒した。少年たちの仲間の少女も一人離れた所にいた少女も修のことを人ではないような目で見ている。
修は少女たちを睨むと、少年たちを置いてけぼりにして少女たちは一目散に逃げて行った。
――後は、警察に任せるか。
修は離れたところで震えていた少女に近寄る。初めは恐れて逃げようとしたが、
「君がこのコンビニのオーナーの娘さんだろ?オーナーはいるかな?」
少女は頷いて店内に入っていった。そして程なくして五十歳くらいの気の弱そうな男性が出てきた。
「あなたは?」
「朱谷優次の者で、名前は・・・遠野勇です」
「あの探偵の方の・・・。この度はありがとうございます」
オーナーは深くお辞儀をした。
「一応少年たちの方はここで伸びてますので、警察を呼んで貰ってください」
「ありがとうございます。私だけでなく、まさかこの子まで巻き込まれるとは・・・。でもこれでこの子も大丈夫ですね」
本当に人の良さそうな、悪く言えば人を疑えない性格のようだ。
なぜ、世の中はこういう人が犠牲になっていくのだろうか。のうのうと生きるのは悪い奴と、それに従うやつばかりだ。
それが修には許せなかった。