アナタハシニマシタ
「どうして俺の服装が違うんですか?」



たまらなく修は優次に質問する。彼なら絶対に自分の質問に答えられるからだ。



「今はこいつがあるから」


そう言って、優次はパソコンに手を置く。



次々にアクセスしていきとある掲示板にたどりついた。



「この掲示板は警察にも知られていない深い深い闇の世界にあるんだ」



アクセスしていくと数百という記事がある。記事には顔写真。そして普通の掲示板にはない十文字の言葉が書かれていた。



『明日こいつを殺します』



その後に場所、時間、殺し方が事細かに書かれてある。



「この写真に写った人間はもう全員この世にはいない。全員が死んでいる。場所などは全て被害者の行動パターンを読んでいる。これはもう立派な計画殺人だ。」



そして最後の記事に修の顔写真。そしてあの交差点、あの時間、あの殺し方が書かれていた。



「俺はそれを察知してお前そっくりの偽物の遺体を持ってきた。そしてわざと偽物をぶつけてやる予定だった・・・」



だった。つまり予定外の行動が起きた。ということだ。



「お前が走って来たからだ。それによって俺がその場所に行くより早くその場所についてしまった。そして事故が起きた。すぐに俺はお前と偽物の遺体を交換して、お前はここで生き返ったんだ」




「もし、俺が生きているとわかったらどうなるんですか?」



「そんなの簡単さ、」




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