*/ASTRAL
「 奈..々..? 」
一瞬私は耳を疑った。
先輩が口にしたのは
紛れもなく私じゃなくて
奈々だった。
「 高橋って石原と
仲いいじゃん、
だから相談っていうか…
応援とか
してほしいんだけど.. 」
応援??
私が
先輩と奈々を??
( 何、それ… )
「 高橋? 」
黙りこむ私に
不審をもつ先輩。
この1年間、私は
先輩だけを見てきた。
ずっと..先輩だけを。
応援なんかできるわけない。
「 …先輩、 」
呼吸を整えてから
椅子から立ち上がった。
「 あたし..
あたし..先輩のこと..! 」
〝好きなんです〟