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あれから数分経ち、
気持ちが落ち着いた。

そして我に返った。


「 うわ.ごめん
 潤の袖超びちょびちょ! 」


両目を袖から離すと、
そこだけくっきり色が
濃くなっていた。


「 うわっ!最悪じゃん 」

「 ごめんー、まじ
 怒んないで 」


鼻水をすすりながら言う私に
笑顔でまた顔を拭くいてくれた。

本当、この日潤は
いつもより優しくて

ずっと一緒にいたいって
思えた。


「 なんか、潤の方が
年上みたいだね 」

「 そりゃ精神年齢は
俺のがかなり上だから 」

「 ..むかつく 」


そう言って私はわざとらしく
スネてうしろを向いた。


「 潤 」

「 ん? 」


「 ありがとう 」



潤にお礼を言うのはかなり
恥ずかしかったけど、

本当に助かったんだ。


この時はまだ

気づかなかった。



この気持ちに、
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