*/ASTRAL


不安そうに訴える私に
私の表情を見て陽太は
なぜか笑った。

それからその笑顔のまま
私を抱き寄せた。


「 そっかそっか 」


陽太に抱きしめられるなんて
日常茶飯事だから
特別驚きもしなかった。

でも今このタイミングで
くると思ってなかったから

私の頭には〝?〟ばかり。


「 絢 」

「 ん? 」


「 もしかして,
 妬いてんの? 」


「 は?! 」


その言葉を聞いて
急に恥ずかしくなった。

意地悪な笑みを
している陽太。


「 別に,ただ
 間中さんと付き合うなら

 あたしと
 別れ..「 別れない 」



陽太の発言に驚いて
思わず顔を見上げる。


「 別れねえよ? 」


「 え,でも
 間中さんは..? 」


不安そうな顔をした
私を見て,再び陽太は
笑みを浮かべた。


< 79 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop