邪魔してあげる

「ひゃっ！？」

「は！？」

あれ。わたし浮かれすぎて部屋間違えちゃったかな。そうか、さいきん学校が忙しくてな久しぶりに来たから違う部屋のチャイム押しちゃったんだ！
そうでなきゃ…こんな冴えない女子中学生がでてくるわけがない…！

「あら、ごめんね。押切さんちと間違えちゃったみたいー。」

「押切はうちですが。」

「あ、いや。あのね。違う押切さんちで…。」

「江利香！？」

すると部屋の中からドタバタという煩い足音と、懐かしい声。久しぶりの渡！ちょっと太ったかな？でも相変わらずかっこいい～！！…なんて感激してる場合じゃなかった！

「渡っ。だれこれ！」

ちらと怪訝な表情で女をみたあとに渡を睨み付ける。だけど渡はホクホクとした幸せそうな笑顔。

「本当は江利香にはもうちょっとしてから教えようと思ったけどね。俺の彼女だよ。同じ大学の佐々木 美穂子さん。」

はあ～！？彼女お！？しかもこいつわたしより年上かよ～！？