両想いMiracle
「だから無理だって、ば…」

そう言った瞬間、

瞬くんに手をつかまれた。

「ひゃ!?ちょ、何ですかっ?」

「手、冷たいなぁ」

瞬くんは私の言うことも聞かず一人で話を進めた。

「今日くらい、いいやん?男嫌いって
男でくくらんと、俺等とは友達なったらええやん?」

「………」

手をつかまれる、というかこうやって触れられるのが初めてだったのか何なのかわかんないけど
恥ずかしくって返事が出来なかった。

「うー、やっぱヤダ!手つながんとって!」

愛理はそう言ってあたしと瞬くんの手を離した。

「えー?ちょっとくらい良いやん。
それに、愛理とはいつでもつなげるんやしさ」
不貞腐れる愛理の頭を瞬くんは優しく撫でた。

「うん…」
あの愛理の機嫌を一秒で良くした
恐るべし彼氏パワー。

< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop