両想いMiracle
「んで、な、いいやろ?」
俯くあたしを覗き込むようにして瞬くんが言った。

「あ…、はい…」
私は瞬くんから目をそらして言った。

「愛理、一件落着やぞ」

「うん!流石瞬やねー」

「よしっ!じゃあどこ行く?って
あ!タケのこと忘れとったわ!ごめんタケ!」

「ん?ああ、別に。」

どうやら瞬くんの友達はタケっていう名前らしい。
私たちは普通の高校生なのに
何故かタケくんだけが中学生っぽい容姿。

背も低いようで瞬くんと並んでるから
余計に背が小さく見える

「よっしゃ!じゃあ、どこ行きたい?」

瞬くんが皆に問いかけると、
愛理が素早く答えた。

「あたしLANDのツリー見に行きたい!」

「ツリーは夜にしようぜ。まだ昼だろ?
あ、でもLANDで遊ぶっていう手もあるな。」

LANDっていうのは大型ショッピングセンター。12月から1月にかけて、
ツリーの点灯をしているみたいで、
色んなお店があって日常的にも便利なところ

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