Girls Kiss・『甘いキス』
ぶたれた頬を撫でた。

かなり熱い。

そりゃ当然の反応だよな。

でも不思議と、後悔はしていなかった。

何となく…抑え切れないだろうと、思っていたから。

いつかは爆発していただろう感情。

今、こんな風に終わってしまうってのも…アリかな?

ぼんやり思いながら、唇の甘さを感じた。

その後―。

物の見事にムシされる日々。

あたしもあえて声をかけようとはしなかった。

これ以上の接触は、お互いに傷付け合うだけだと分かっていたから。

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