Girls Kiss・『甘いキス』
でも…数年後、数十年後には笑い話しになっているだろう。

この気持ちが消えるまでの辛抱だ。

それまで、甘いものはやめておこう。

…どうしても、彼女の唇を思い出してしまうから。

それでもお昼は、一人で屋上に来ていた。

ここは元から人気が少ない。

一人でいても、青空があるからあまり寂しくない。

「今日も良い天気だなぁ」

欠伸をし、伸びをして寝転がった。

いつもなら、彼女の膝枕があるんだけど…。

…いかんいかん。

吹っ切らなければ。

< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop