僕と猫とりんごと。。。
10月5日。
季節は夏から秋へと変わり、過ごしやすくなった。
いちょうの葉もけやきの葉も秋の色へと染まっている。
あれから一度も宇宙に逢っていない。
いつでも逢えるように僕は毎日、川へと通った。
晴れの日も。
雨の日も。
有希にも付き合ってもらった。
しかし、彼女はいなかった。
「どうしたんだろう…宇宙…。
……電話番号くらい聞けばよかったな…」
いつでも逢えると思っていたので宇宙の家も、電話番号も知らない。
宇宙の事は何も知らないんだ…気づいた僕だった。
今日も宇宙には逢えず、俯きながら僕は家に帰った。
家に着くと、店の前で母と女性が話していた。
女性は宇宙の母親だった。
声をかけようと思ったが、宇宙の母親はすぐに帰ってしまった。
母さんの顔を見ると…今にも泣き出しそうだった。
「母さん、ただいま……
今の宇宙の母さんだよね?宇宙はどうしてるの?」
僕の声に頭をあげる。
母の泣きながら告げる言葉に、僕の頭は真っ白になった。
「春…落ち着いて聞いてちょうだい。
宇宙ちゃん…昨日…病院で亡くなったの…。今日はお通夜なんだって…」
嘘だ。
だって、宇宙は「またね」って言ったんだ。
次に遊ぶ約束だってしたんだ。
宇宙がいなくなるわけ、ないじゃないか。
「春!!どこに行くの!?」
母の言葉を聞かず、僕は走り出した。
季節は夏から秋へと変わり、過ごしやすくなった。
いちょうの葉もけやきの葉も秋の色へと染まっている。
あれから一度も宇宙に逢っていない。
いつでも逢えるように僕は毎日、川へと通った。
晴れの日も。
雨の日も。
有希にも付き合ってもらった。
しかし、彼女はいなかった。
「どうしたんだろう…宇宙…。
……電話番号くらい聞けばよかったな…」
いつでも逢えると思っていたので宇宙の家も、電話番号も知らない。
宇宙の事は何も知らないんだ…気づいた僕だった。
今日も宇宙には逢えず、俯きながら僕は家に帰った。
家に着くと、店の前で母と女性が話していた。
女性は宇宙の母親だった。
声をかけようと思ったが、宇宙の母親はすぐに帰ってしまった。
母さんの顔を見ると…今にも泣き出しそうだった。
「母さん、ただいま……
今の宇宙の母さんだよね?宇宙はどうしてるの?」
僕の声に頭をあげる。
母の泣きながら告げる言葉に、僕の頭は真っ白になった。
「春…落ち着いて聞いてちょうだい。
宇宙ちゃん…昨日…病院で亡くなったの…。今日はお通夜なんだって…」
嘘だ。
だって、宇宙は「またね」って言ったんだ。
次に遊ぶ約束だってしたんだ。
宇宙がいなくなるわけ、ないじゃないか。
「春!!どこに行くの!?」
母の言葉を聞かず、僕は走り出した。