僕と猫とりんごと。。。

７月27日。
彼女を見かけてから一週間が過ぎた。
あれ以来、彼女を見ていない。

「今日もいないや…。やっぱり…この町の子じゃなかったのかな…」

僕は呟き帰路につく。
焼け付くような日差しが僕を照らす。

「もう逢えないよ」と有希には言ったが、
やはり気になって彼女を見かけた時間と同じ時間に毎日、川へと通った。

しかし、彼女の姿を見ることは無かった。
彼女はもしかして、誤って舞い降りた天使だったのかもしれない。
なんて、ｹﾞｰﾑの世界を思ったりした。

彼女のことばかりを考え続ける日々。
やはりこれは恋なのだろう。

僕は気づいた。
あの時に声をかけておけば…もっと近づけたのかもしれない…。

戻すことの出来ない時間を悔やんだ。
なんて、情けない僕なんだ。

僕の心は天気とは反対で今にも泣き出しそうだった。