僕と猫とりんごと。。。
家に着くと母さんはお客さんと話していた。
見かけたことのない人だった。

お金持ちそうな…『セレブ』と言う言葉がぴったりだ。

「うちの母さんとは全然違うな…」

そう漏らしもう一度そのお客さんを見た。
横にもう一人居ることに気づく。

背が小さく…日傘をさしていた。
そこ子が顔を上げた瞬間に判った。

天使は…誤って僕の前に舞い降りたのだ。

「…天使…」

一通り買って、店を離れる彼女に向かって僕は走り出していた。
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