【短】リミットLove
「りゅ…龍平!!」
あたしはぜーぜーしながらも龍平を見つけだし、大声で叫んだ。
「…!!
小雪…。」
龍平は、夕陽を浴びてるせいか…少し顔が赤く見える。
「さっきの…本当?」
あたしが聞くと、龍平はそっぽを向いて小さく、
「おう。」
と言った。
あたしは急に頬が暖かくなったような気がした。
嘘でしょ…。
あの、龍平が…、
あたしを好きだなんて。
だって…龍平は昔からずっと一緒だったけど、ちっともあたしのことなんて、見てくれなかったじゃない…。
「…嘘だ。
龍平があたしなんて…。」
「嘘じゃねーよ!!」
龍平がいきなり大声を出したので、あたしはびっくりしてしまった。
「りゅ…龍平?」
「ずっと…小さい時から好きだったのに、お前はあたしなんかあたしなんかって……
全然気付いてくれなかったじゃねーかよ!!」
龍平はそう言ってはぁっと思いっきりため息をついた。