【短】リミットLove
「ご…ごめん。」
龍平はまたそっぽを向いていたから、どんな表情をしているのかわからなかった。
「龍平……あのね、
あたし…あたしもね、
龍平が……ずっと…好きだったんだよ。」
龍平は、驚いたようにこっちを見た。
「本当…か?」
「うん。」
頬が熱い。
あたしは龍平の顔が見れず、俯いていた。
すると、フワッと優しく、体が包まれた。
龍平の温もりが…あたしの肌を伝う。
「小雪…ずっとずっと、大切にするからな。」
そう言ってくれた龍平。
あたしは、涙を流した。
ねぇ…龍平。
この日、あたしとあなたは、初めて幼馴染みから恋人になったんだよ。
嬉しかった。
幸せだった。
でも、この日流した涙は…それだけの意味じゃなかった。
あたしには、この恋が長くないことが、わかっていたから………。