ファーストキスは蜜の味。

眼鏡を外すと、男性モデルかって思うくらい整ってて、顔だけみたらすっごくカッコイイ。

眼鏡をして外面バージョンでも、頼りない印象をまわりに与えるぶん、カワイイって思わせる。


そんな、計画的な恭兄。


「恭兄……」

あたしは思わず口に手をあてた。


呼ぶつもりなかったのに、口が勝手に…っ!!

恭兄はまえをみたまま、口に端をあげた。


「センセイ、って呼ぶのやめたの?」

「――っ!!
は、羽深センセイ!!!!!!」


つい心がゆるんでしまった。

幼なじみっていう関係に、境界線をつくろうとしてたのに。



うぅ、失敗……

< 130 / 403 >

この作品をシェア

pagetop