ファーストキスは蜜の味。
眼鏡を外すと、男性モデルかって思うくらい整ってて、顔だけみたらすっごくカッコイイ。
眼鏡をして外面バージョンでも、頼りない印象をまわりに与えるぶん、カワイイって思わせる。
そんな、計画的な恭兄。
「恭兄……」
あたしは思わず口に手をあてた。
呼ぶつもりなかったのに、口が勝手に…っ!!
恭兄はまえをみたまま、口に端をあげた。
「センセイ、って呼ぶのやめたの?」
「――っ!!
は、羽深センセイ!!!!!!」
つい心がゆるんでしまった。
幼なじみっていう関係に、境界線をつくろうとしてたのに。
うぅ、失敗……