ファーストキスは蜜の味。
野久保さんと一緒で、あたしは呑み込まれるかのように一気に読んでしまった。
ストーリーの流れもそうだけど、言葉のいいまわしとか、どんどんさきに進ませる力があった。
あたしはふと気になって、作者の紹介欄をみた。
「エンドウ・カケル?」
ローマ字で書かれた文字を読んだ。
なんか聞き覚えが……
あっ!!
あたしは携帯をさがした。
――…遠藤 翔。
バイト先の先輩ではありませんか!!!!