ファーストキスは蜜の味。
寝転んでいたせいか、髪が乱れてる。
「俺がみてやるよ」
「勉強教えてくれるのっ!!?」
願ってもない提案だ。
今年から陽クンはアテにならないかも、って思っていたので助かる。
「教えるっていっても、わからないとこだけな。
テストの内容知ってる俺が全部教えたら、他の生徒にもうしわけないから」
恭兄がセンセイらしいコトいった。
あたしはつい息をふきだした。
昔の恭兄の印象が強いから、センセイだっていう実感がわかないんだもん。
「笑ったな?」
恭兄の目が、野獣みたいにギラリと光った。
ちょっと、待って。
なんか……
意地悪モード、スイッチオン!?