ファーストキスは蜜の味。
――…
「おーい、ウター」
ファミレスに入るなり、席から立った一樹が手をふっていた。
手をふり返すと、ユウちゃんが手まねきした。
「一樹、ユウちゃん」
そばまでよると、あたしはすぐにユウちゃんの隣に座った。
机には一応教科書が広がっている。
ノートは真っ白だけどね。
「勉強どう?」
あたしはわかりきってることを聞いて、ふたりは顔をみあわせた。
笑いがもれる。
「するハズないじゃーん」
「はじめてのテストだし、様子見って感じ」
「あはは、勉強してない仲間がいてよかったぁ」