ファーストキスは蜜の味。

なかなか事務所からでてこない大地を迎えに、あたしは扉をノックした。


「だい……っん!?」

入ろうとするなり、うしろから口をふさがれた。

そしてそのまま掃除道具入れの狭いなかに引きずりこまれた。


な、なに!?

あたしはビックリして顔をみると、そこには大地がいた。

「大地……?」

「しっ」


大地は口に人差し指をあてて、黙るようにさせた。

よくわからずに首をかしげ、口をとじた。

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