ファーストキスは蜜の味。
「よし、可愛くできた。
――…どうだ?」
うしろの髪も梳いたおかげで軽くなった。
「ありがと。
やっぱり陽クンは天才だよっ」
モヤモヤしてるときだったから、髪が切れて気分も爽快。
髪の毛を片してるあいだに、あたしはさっさと服を脱いだ。
このままお風呂に入るもんね。
「陽クン、ありがとね」
陽クンはヒラヒラと手をふった。
きっとあたしが元気ナイの、わかってたんだね。
さすがだよ、お兄様。