ファーストキスは蜜の味。
デートのち爆発
本日は晴天なり。
雲も一つなく、まさに快晴。
お出かけ日和だね、なんて運転してる陽クンにいったら、イヤミかって怒られちゃった。
あたしはこれから一樹とユウちゃんと大地と、四人で水族館だ。
待ちあわせの場所までは陽クンをアッシーに使ってたり。
また便利屋扱いだ、ってグチグチいいながらも、ちゃんと送ってくれるんだけどね。
文句いっても必ず送ってくれる陽クンはすごく優しい。
「ねぇ、ユウちゃん!!
すごいよ、一樹がいる!!」
「ほんとだ!!
……一樹そっくり!!」
似てるわけじゃないのに、そういうと一樹がマネをしてくれる。
シルバーアロワナを指差すと、しゃくれた顎をつくって口をパクパクしている。
それをみながら、あたしたちは声をあげて笑った。