ファーストキスは蜜の味。

きかなきゃよかった……


恭兄から彼女の話しはききたくなかったのに、どこかで否定することを望んでた。



彼女なんていない、って……
――…いって欲しかった。



不思議と涙はでてこない。

涙って枯れるモンだったんだね。



そっか、って小さく呟いた。

涙はでなくても、それがせいいっぱいの言葉だった。

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