ファーストキスは蜜の味。

「ん…っぅ、ンぁ」

激しく求める唇が、酸素を奪う。


「詠葉…っ
――…詠葉、うた」

「きょ、…にンっ、ぅ」

名前だけは間違えないでくれて、心からほっとする。


手さぐりで服に侵入する手が、肌のあたたかさをつたえる。

太ももにすべる指は、まわすようになでた。


「こんなにミニで、誰を誘ったんだ」

「さそ…っ?
…ンぁっ、誘って、なんぁ、か、……ナイも…んぅ」

くくくっと笑うと、首筋をペロリと舐める。

背筋がぞくっとし、思わず身じろぐ。

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