ファーストキスは蜜の味。
夢でもいいや……
――…一度でも、恭兄から告白された気分になれたからね。
……イタイ子みたいじゃない!?
ちょっとヤバイかな!?
恭兄はベッドの隣に寝転ぶと、仰向けになった。
大好き、って告白しても、こうして部屋にはくるんだね。
「彼女と別れたよ」
「はぁ?
――…なんで!?」
突拍子もない台詞に、可愛くない声で反応した。
だって喧嘩したんでしょ!?
そのまんま別れ話になっちゃったの!?
恭兄は瞳だけあたしにあわせた。
「俺に忘れられない人がいるっていったら、いつものように即座にバイバイ」