ファーストキスは蜜の味。
「ねぇ、恭兄ぃー」
おいしいハンバーグに満足して、今度は調子に乗ってデザートのパフェまで頼んだあたし。
その向かい側で、恭兄は食後のコーヒーを飲みながら視線をあわせた。
「なんであたしのこと好きって、いう決意したの?」
「ごふっ!!」
めずらしくコーヒーをこぼした。
相当動揺してるのか、あわててふきんで服のシミを拭きとる。
すぐに拭いたおかげか、着ている服が黒いからか、思ったほど色は目立たない。
あたしは笑いたい気持ちを必死で我慢した。