ファーストキスは蜜の味。
罠にハマったら逃げられない!?
休み時間になって、あたしはようやく噛みしめていたアクビをおおっぴらにした。
「でっかいお口、スイカが丸々一個入っちゃいそう」
ユウちゃんは斜めまえの席。
ふり向けばすぐにあたしと話しができる場所。
「ごめーん、ちょっと寝不足でさ」
昨日は恭兄と陽クンのせいで、寝た気がしなかったよ。
「寝不足ってことは…
昨日の夜は誰かイイ男でも捕まえた!?」
「な、なにいって……っ!!!」
ユウちゃんってば、見た目清楚なのにそういう爆弾発言を…っ!!