ファーストキスは蜜の味。
「なに?
僕の歓迎会してくれるの?」
「セ、センセイっ」
どこから嗅ぎつけたのか、恭兄はあたしの背後からのぞきこむように輪に入ってきた。
「おぉ、羽深っち!!
イイでしょ、一緒に遊ぼうよ!!」
こんなにクラス仲良し。
嬉しい反面、こういうときどうしようもなく困ってしまう。
「ふぅん、歓迎会」
うぅ…っ
恭兄の目つきが一瞬だけダークモードに変わって、
「たのしみ、ですね」
あたしをみつめた…