オトコノコの気持ち!


「不思議ちゃん?!」


「倉本声でかい」
「倉本静かにして」
「倉本落ち着けって」
「倉本興奮すんな」

「倉本帰んなよ」



……俺はいつからこんなクラス中からいじられるキャラに…

そして最後の。誰だ最後の一言。



こいつらさっきまで恐いくらいシラけてたくせに!!!



「寝不足なんだよ、多分。昨日の今日で新しい事ばっかりだったはずだし、きっと疲れてるんじゃない?」


「そんなデリケートなタマか!…てか東堂ってギャップ激しいよな……、なんだろ、モテそう」


「なにそれ!」

「だって共学から来たニオイがプンプンすんじゃん?都会っ子っぽいし!」

「ココも都会だよ!」



東堂がのび太クン並におやすみ3秒であるように祈りながら、俺は一人脅えていた。

(都会っ子っぽいとか言っちゃったし)


やっぱまだ恐い。人一倍ビビリなもんだからさぁ仕方ない。


東堂は、チビでガリでビッチで、ってそれだけじゃ釣り合わないくらいの「モノ」持ってる(ツルツルな肌とか童顔とかセンスとか)。


だけどそこに“恐い”って観点があるから、しかも捻くれてるけど根はまぁまぁ奴らしいから(千都瀬が懐くほどだし)


欠陥のない奴は俺は好かん!
所詮ヒガミだけどな!!!

つまり、何が言いたいかと言えば、俺は話すのが不得意ってこと。


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