オトコノコの気持ち!
半ば泣き叫ぶように、悲痛な顔で担任にすがる。
あたしが歩くのが遅いことは除いたとして、40分もかけて徒歩通学してきて。
春だと言うのに遅刻ギリギリで校舎内の階段を駆け上がり額に汗を浮かばせながら。
………じゃあ今朝、悲劇のヒロインぶったのは謝るとしようか。
それと、廊下を走ったことも。
でも全部事実!
懸命に生きているあたしを……、
もはや虫の息なあたしを!!
教室に入ることも許さず、校長室に連行したこの、うっすら芽生えつつあった生徒からの信頼を打ち砕くような糞教師。(兼担任)
揚げ句、校長はなぜか不在で待たされてる始末。
呼び出しといてよくも……
あのハゲ頭、ハリセンでぶちのめしてやろうか!あぁ!?
こいつら、いつか埋めてやる!
ふざけた腐れ外道が!!(泣)
「おい、東堂」
「なんですか」
「………」
担任は今だ棒立ちのあたしの足元に屈んで、ぶちまけられた荷物に手をのばした。