オトコノコの気持ち!
「それは……
俺の口から言わなきゃだめなのか」
辛そうに歪めた辛気臭い顔が、あたしを更にいらつかせる。
「チッ、煙草返せ煙草」
手をホレホレと言わんばかりに出すと、ペシッと叩かれた。
「目上の人に舌打ちすんな。未成年者が喫煙すんな」
「うるせー
元ヤン教師が命令すんな。可愛い生徒を退学にすんな」
「てゆーかさ!なぜに退学なわけ!あのハゲ頭はなに考えてんだよ!
ったく…」
ガチャ
「校長先生…」
目を真ん丸にした(わざとらしく)担任が、しゃがんだままあたしの後ろを見上げる。
ドアの前に立ったままだったあたしは首だけその気配に向けた。