オトコノコの気持ち!
「……待たせてすまなかったね」
フォッフォッ
――――と豊かに笑ったように見えたのは気のせいと思いたい。
小鳥のさえずる毎朝の爽やかな朝礼で(出たことないけど)、全校生徒の前にこいつを立たせるのはまずいだろ。
アニメチックすぎる。
ちなみに、頭だけかろうじてうっすら印象にあったものの、このふざけた校長がこんなキャラだとは知らなかった。
さすが。このふざけた担任を雇ったお方。
どこまでもふざけるつもりなんだろうなー…。
「ボーッとしてないでお座んなさい」
「あ、あ、あ、はい」
珍しくあたしがどもったのをみて、担任は『お茶をくみに』というふざけた理由で校長室をあとにした。
(逃げたなあの野郎……)
あたしは定番のバイオリンみたいな色したソファーに座った。