オトコノコの気持ち!



あぁ、チキンが食べたい…




ていやいや違う。




「せ、先生」

「どうしてあたし、退学になるんですか」


「え?君、退学になるの?」


「………は?」



ガチャ


お盆をもって帰ってきた担任は、お茶をあたしと校長の前においた。以外と早くて助かった。


「ちょ、せんせ…!」

呑気にお茶をすする校長を横目に、小声で担任の服の袖を恨みを込めてひっぱる。




「あたし退学なんじゃないの?」


「…は? 退学じゃないの?」

「ん?」



なんかよくよく考えたらなんだこのこれは。意味わかんないしなんなんだこれは。

この状況は。




「あ、あたしなんでここにいるんですか……?」



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