オトコノコの気持ち!
「ねぇ…」
「え?」
ちなみに勿論、
眉以外すっぴんである。
「君まだ学生だよね?
こんな時間に何してるの?」
「あっ……!!ちょ、まことセンパイ!」
さっきからヒソヒソと小声で話してた若めのOL達が、わりと低いピンヒールを高く鳴らせてまこと先輩とかいう人に駆け寄った。
『まこと先輩』は、30半ばくらいでキツすぎるくらいなオーラを放っている。
ぶっちゃけ怖い。
黒髪で背は高く、スラッとしていてつりめ気味。
あたしに、(よく知らないけど)“お局様”を感じさせたその人は、後ろから駆けてきた後輩と思われるCanCam系OL達の中で明らかに浮いていた。