オトコノコの気持ち!
いつの間にかクォーター
ブロロロロ--……
「まじかよ…」
バスから下りて、ア然とするあたしを嘲笑うかのように、彩我原高校はそこに在った。
男子校って言ってたし、噂じゃ酷い有様だって聞いたけど。
実際この目で見る彩我原は、シンプルだけど驚くほど綺麗ででかかった。
(なんか小鳥のさえずりが聞こえてきたような………)
太陽の光に反射して、すべてが爽やかにキラキラしてみえる。(ぶっちゃけもっとむさ苦しいと思ってた)
それに話で聞いてなかったけどプレートには
『私立彩我原高等男子学校』
(私立とか聞いてねぇ~…)
勉強についてけるかとか、珍しく頭の方が心配になってきた。お金の方は全額負担らしいし。
……でも、とりあえずここまできたらやるしかないよな…。
「よしっ!」
パン!と軽く自分の両頬を叩いて重い足を前に踏み出した。