オトコノコの気持ち!
思わず出た言葉に、ハッとして口をつぐむあたし。
だって
『おちたな』
……って
「は?」
ハッ
つぐんだはずの口が開いて今度は両手で口を覆う。
きょとんとしたぴょんぴょんと今だ色っぽく微笑する『雲ちゃん』の方には、今のが聞こえてなかったみたいで一応ホッとしたけど。
だって……、だって……!
そこであたしはまたハッとした。
あたしは今、男の見なりなんだ。なのにそう言われるって…
バレた!!??
「そっかぁ……、まぁな、仕方ねぇよな。俺イケてるし」
『きょとん』からア然とするぴょんぴょんと、青くなって唇が震え出したあたし。
だけど構わず『雲ちゃん』は続けた。
「でも……、ごめん。
俺、ストレートなんだよね」
せつなげに呟かれた。