オトコノコの気持ち!


(でも、副校長に注意とかされなかったけど……)



「でも仕方ないよな、気にしなくていーよあんな噂」


「へ?」


「だって梓、
クォーターなんでしょ?」



あたしが……『クォーター』?
え?なにそのデマどっから?



「そりゃ血は仕方ないよねぇ。わざわざ黒にしろとも言えないしさ」



なんと、あたしはクォーターで通ってるらしい。

頭に浮かんだのは、あのふざけたカーネル校長の顔だけ。


(校長……!ラブ!!)


今日マシだったことが2つ増えた。

サバサバした男前な保健室の先生と会えたこと、校長がナイスな嘘をついていてくれたこと!






「…ってかさっきから『梓』って」


「まぁまぁいーじゃん」


「……まぁいーけど………」


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