オトコノコの気持ち!
「家系の血でさぞ嫌な思いをしてきたんだろう、だからそんなぐれてんのか、コイツはチビのくせに精一杯頑張ってるのに対して、女のことしか脳にない俺等……」
三雲先輩が
“コイツらの心の声”
なんて言ってそんなことを言うもんだから、あたしは本気でカチンときて三雲先輩を睨んだけど
みんなはそれを聞いてシュンとしていた。
(……まじなわけ?υ)
以外とみんないいやつで、あたしは三雲先輩に感謝した。
それから、今度は人数分
(9皿も)カレーをもってきた倉本と千都瀬にみんなで笑ってそれを食べた。
こうしてると、なんだか男子校も悪くないと思えてきたあたしは単純なのかな。
話してみれば、三雲先輩はここにいる5人だけじゃなく、皆に慕われているってことがわかった。
それも納得だ。
現にあたしももう、三雲先輩のことが好きになってる。
そんな三雲先輩と千都瀬は幼なじみらしく。
三雲先輩を『政宗くん』なんて親しげに呼んでいた理由がわかった。