オトコノコの気持ち!



「……ふわあぁぁ」



肩の荷が下りたような気分になったあたしは、安心して眠くなった。

あくびするにも隠さなくていいなんて、なんて男は楽なんだろうか。



「なに?東堂眠い?」



カレーはとっくに食べ終わってトレーも下げたのに、まだ食堂で盛り上がってる中、いち早く気がついてくれたのは千都瀬だ。


なんか気がつけば、千都瀬には面倒かけてばかりで。

千都瀬は優しくて気配り上手な奴だと思う。


コイツが女であたしが男なら、あたしは絶対惚れてるだろうとまで思う。



「やっぱなんか餓鬼っぽいよな東堂って」



倉本が言うから、あたしは
『チビなめんなよ』と軽く睨んで部屋に戻ることにした。


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