【続】王子様とお姫様



「ホントに…千嘉のこと好き?」



「好きだよ」



さっきから何回も聞いた言葉



分かっていても何度でも問い掛けたくなる



だってまだ私を好きだなんて現実が信じられないから




愛武から視線を外して下を向いていると



─ちゅっ



頭にキスが降ってきた




「行くよ」



そう言って握られた手は


温かくて、優しくて、愛しくて


また涙が溢れたんだ



私、幸せになってもいいのかな?







おわり
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