【続】王子様とお姫様
頬に激痛が走った
いま……私を打った?
「どれだけ心配かけたら気が済むの!?
勝手に日本の大学を受験した上に真面目に通わないし…
一生一緒?
馬鹿言ってんじゃないわよっ!!!!
千嘉が思ってる以上に世の中は厳しいのっ!!!!」
「……っ!!!!!!」
何も言わずリビングを飛び出して自分の部屋に行って
携帯を開いて愛武に電話をかけた
─プルプループッ
『もしもし』
「…。」
『千嘉?どした?』
「会いたい…」
『えっ?さっき会っただろ?』
「うん…そうだね、ごめん……」
『何かあった?』
「ううん…何もないよ…」